硝子の靴を履いたばっかりに(それを壊したばっかりに?)城に連れてこられた庶民なヒロイン。
手強い爺さん、群れるメイド。超非常識王子、エトセトラ。出るわ、出るわ、変な人。
こんな場所で大人しくしている彼女・・・なら話はそこで終わり、王子も汚れにならずに済んだ?
お互い、あり得ないほどに非常識な庶民と王子の、ラブになるかもしれないコメディ。
 4。

 失礼で、そして弱弱王子。こいつ、この先この国しょっていくのか? 箸より重い物持てるのか? 国民の一人として、思わず心配してしまうあたし。
「・・・取り敢えず、名前は?」
 向かいに腰掛け、王子は頭を抱えたまま言った。
「レイラ」
「・・・」
 王子は、その受け答えにも呆れたような視線を向ける。ああ、そう。そうですか。と思い「・・・と、申します」と、付け加えた。既に時遅しなのは分かってたんだけどね。
 しかしそれで息を吹き返したのか、王子は重ねて言う。
「・・・で、何をしに来た」
「ちょっと待ってよ」
 面白くなくて、あたしはストップをかける。何だ? という表情をした王子に、あたしは言った。
「何であたしだけが質問されるわけ? あたしにもさせてよ」
「ああ、名前か?」
「いや、別にそこはどうでも良いです」
「・・・」
「あ、すいません。お名前は・・・?」
 だから、すぐに傷付くな。と、思いながらあたしは笑って質問して上げた。




戻る 目次 次へ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。